月別アーカイブ: 2014年7月

転職が決まる~MBAプログラムで学ぶ

突然ですが9月1日での転職が決まりました。
元々MBAを取得してから挑みたいと考えていた某Global企業で9月からプロジェクトマネジメントを担うことになります。3月に現地で受けたKelleyでのキャリアセミナーを元に、Linkedinや転職サイト等へは登録していたのですが、5月に偶然この企業からお誘いの連絡があり、6月に面接を受けたところ通過してしまいました。

MBA後の目標の一つに考えていた企業なので、ご縁があったことは跳び上がるほど嬉しいのですが、MBAプログラムにまだ入学し4か月しか終わっていないのでちょっと拍子抜けです。ただ、米国企業のため4回の面接でも米国の大学で学んでいることにかなり関心を示して頂き、MBAでの学習に突っ込んだ質問も頂いたため採用決定に大きく寄与したとは思っています。(年収も現在の約1.5倍でオファーいただけたのはMBAが無ければ厳しいとは思っています)

ただ、いざ転職を考えると現在の企業で進行中のプロジェクトやチームメイトとの関係、また日系企業での安定など失うものも多いため数日悩みました。しかし、MBA受験時に行った自己分析結果を見直しながら、やはり自身の成長のため飛び出してみようという決断に至りました。
もちろんMBAコースはペースを緩めず継続しますので、2014年後半はさらに忙しくなりそうです。

[授業紹介] Quantitative Analysis~MBAプログラム入学後

夏学期のもう一つの履修科目が、Quantitative Analysisです。
Full-time MBA含めて受験時に多くのビジネススクールを調査しましたが、近年のビッグデータのビジネスへの活用場面が増える中、21世紀に入って多くのビジネススクールが数値解析手法や解析ソフトウェアの使い方を1年次の必須科目としています。

前半は理系バックグラウンドの人間にとって比較的楽な期間が続きます。平均、分散、標準偏差、相関をはじめ、ヒストグラムやSolverの使い方を扱います。特にメーカーで経験を積んでいる学生からすると比較的簡単な部類になりますが、文系畑の学生は苦労するというのが恒例のようです。開始前の学生間の知識差が最も大きい授業の一つと認識されているようで、チーム内で教え合いながら学ぶ、というスタンスになっています。講義後はチームでの課題提出が評価の対象となりますが、文系理系混成チーム内で互いに教え合いながら全員が最低限の分析スキルを身に付けるというのが狙いかと思います。
来週からの後半は実際にシミュレーションや推定、重回帰分析を扱うようです。また、より専門的な解析については2年次以降に選択可能になっています。

[授業紹介] Operations Management~MBAプログラム入学後

夏学期が始まり1カ月が経ちますが、今学期は春学期以上にハードな3か月になりそうです。その最大の原因はOperations Managementのコースになります。
このコースの特徴は、ディスカッション主体の授業のため、テストでの評価はなくケースを読みこんだ上でディスカッションフォーラムの中身により評価されることにあります。

この中身が濃く、1週間で2~3ケースを読み1日にそれぞれ各ケース1回は投稿する必要があります。特に教室でのディスカッションと異なり、ディスカッションフォーラムでは他の学生の発言がすべて記録に残るため、議論の流れを追ったり後から議論の経緯を見直すことが出来る反面、発言時にはそれら過去の発言を読み込み、また引用して自身の考えを述べる必要があるため発言前に1~2時間読み込みと分析を1日数回行う必要があります。特にクラスメートも30名近いため、1日に100を超える投稿(どれも長文)を読み込む必要があるので英文速読ができないとかなり大変です。
ただ、画期的な意見を出せれば他の学生が引用してくることや、教授が講義でも取り上げてくれるので(もちろん成績評価にも影響します)やりがいはあります。
また、他の学生の意見では日本では触れることがないような外部ニュースサイトの引用も多く、深堀りができます。そのため、力を入れて取り組むことで広範な知識と考え方を身に付けることが出来ると感じます。(先週はこのディスカッションにハマりこんでしまい、夜20時から朝4時まで議論を続けてしまいました・・・)

ケースや学ぶ内容としては運営管理の基本(サイクルタイムやバラつきの考え方、バラつきの許容方法)を中心に多様な切り口から全般を学ぶことができます。製造業で経験を積んでいると自社研修などで日本的な考え方は比較的身についていると感じますが、シックスシグマや米国流の改善の考え方など多様な考え方に多様な学生の経験を交えて気づくことができると感じています。
個人的にはMBAプログラムに興味のない方でも、製造業で働く全ての方にお勧めしたい授業の一つです。